カンカン照りから冷たい雨へ:自然の気まぐれに翻弄される農家の日常

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昨日のあの青空は一体どこへ行ってしまったんでしょう。3月だというのにカンカン照りで「いやいや、もう夏でしょ!」と思うほど暑かったのに、今朝起きて窓の外を見たら気温は急降下。冷たい雨がしとしと降っていて、思わず「嘘でしょ?」とつぶやいてしまいました。天気予報では多少の崩れは予想していたけれど、ここまで寒くなるとはびっくり。自然は本当に気まぐれなんですよね。農業に携わっている身としては、天候の変化には慣れたつもりでも、今日ばかりは布団から抜け出すのに少し勇気が要りました。

それでも、自然のスケジュールに合わせないわけにはいきません。今日はれんこんを作付けする予定の田んぼにトラクターを走らせる日。しかも、その田んぼは長いこと耕作されていなかったので、土はガチガチ、草は伸び放題。いわば「よくも放置してくれたな!」とばかりに、どっしり構えているんです。そこでまずは水をたっぷり張って土をふやかし、トラクターでしっかりかき回して雑草の勢いを抑えるのが本日のミッション。もし昨日のように晴れていたら、もう少し気楽に作業に取りかかれたかもしれませんが、あいにくの冷たい雨。体にも心にもドンと響くのが正直なところ。

とはいえ、いざトラクターに乗り込むと、テンションがちょっと上がるから不思議です。実は今回のトラクター作業は8代目が行いました!(よっ!8代目)【7代目はラクホロで雨宿り】 広い田んぼに張った水の中をゆっくり進むトラクターは、ワイルドでかっこいいんですよね。「船みたいだ!」と大げさにイメージすると、過酷な作業もちょっとだけ冒険気分。やっぱり視点を変えるって大事だなあと、毎回思います。

ラクホロで雨宿り(8代目を見守る7代目)

ところが、そのワクワク感も長靴の中に冷たい水が入り込むと一気にしぼんでしまう。雨の日の泥仕事は「普段の倍、疲れる」と言われるくらい、体力だけでなくモチベーションもガクッと削られるんです。とはいえ「やーめた!」と投げ出すわけにもいきません。硬くなった土をほぐすために少し前進、ちょっと後退を繰り返すのは単調だけど不可欠な工程。大量の水があるおかげで少しずつトラクターは進むのですが、泥との戦いはそう簡単には終わらないんですよね。れんこん農家は本当に根性勝負だなあと、改めて実感させられます。

そうして作業を終える頃には、すっかり体が冷えきって指先もかじかみ、鼻の奥もツーンと痛むくらい。そこで我が家に帰って真っ先に飛び込むのが、最高の相棒・薪ストーブ。扉の奥でチロチロと燃えるオレンジ色の炎を見ていると、何とも言えない安心感に包まれるんです。パチパチと薪がはぜる音は、どんな高級なオーディオよりも心がほぐれる気がします。玄関先からストーブを温めているうちに、濡れた作業着やブーツはそこらへんに脱ぎ散らかしてしまうんですが、まずは温もりをじんわり体に染み込ませるのが最優先。汗と雨でぐっしょりになった体に浸透してくる暖かさは、たまりませんよ。

都会ではなかなか体験できないこの「泥んこでヘトヘト」からの「薪ストーブでホッコリ」というギャップこそ、田舎暮らしの醍醐味のひとつだと感じます。天気に文句を言っても仕方ないし、それならいっそ泥まみれを楽しむくらいの気持ちでやった方が意外と充実感もあるんですよね。雨の日の作業は確かに楽ではないけれど、帰ったときの「おかえり感」は晴れの日よりも大きいと思います。悪天候にちょっと感謝したくなるのも不思議なところ。こんなふうに薪ストーブの炎を見つめながら「今日もがんばったなあ」と思える時間があるのは、なかなか贅沢なことかもしれません。

というわけで、昨日とは打って変わった寒さの中、れんこん田んぼで泥んこになりながらのトラクター作業、そして薪ストーブにほっと癒やされた一日でした。これから先も寒暖差が激しい季節。どうぞみなさんも、体調にはくれぐれも気をつけてくださいね。田舎のリアルな泥んこライフが少しでも伝わったなら嬉しいです。

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