突然ですが、先日――
「稲餅ふぁーむ」7代目、
五泉市立村松小学校の先生になってきました。
……と書くと、
「え?先生?」
「農家が?」
「しかも金髪で黄色好きの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、ご安心を(笑)
今回は、4年生・社会科のゲストティーチャー。
期間限定、45分間だけの“臨時先生”です。
きっかけは「地域コーディネーター」さん
五泉市の小中学校には、
地域コーディネーターという、
とても心強い存在の方がいらっしゃいます。
学校と地域、
子どもたちと地域の大人、
教科書の中と、リアルな暮らし。
その“間”をやさしくつないでくれる、
いわば地域のハブのような役割の方です。
その方から、こんな声をかけていただきました。
「村松小学校で、川の学習があるのですが、
能代川について、実体験を交えてお話ししてもらえませんか?」
正直な気持ちは、
うれしさ半分、ドキドキ半分。
でも、
自分が子どものころに見てきた景色、
実際に体験してきた水害の記憶、
農家として感じてきた川との距離感。
それなら、
難しい言葉を使わずに伝えられるかもしれない。
そう思い、今回の依頼を引き受けました。
雪景色の村松小学校に到着
授業当日。
外は、いかにも新潟らしい雪景色。
白く包まれた
五泉市立村松小学校に、無事到着です。
玄関はオートロック。
インターホンで来校目的を伝えると、
自動でドアが開きました。
「防犯対策、しっかりしてるなぁ…」
と、田んぼ帰りの農家、すでに感心。
そして玄関を入った瞬間、
思わず立ち止まりました。
「稲餅ふぁーむ様 →」

今回のために、
わざわざ案内表示を作ってくださっていたのです。
こういう心配り、
本当に胸にしみます。
教頭先生、
ありがとうございました。
教室に入ると、そこは“未来”
教室には、
約30名の4年生。
みんな静かに、
こちらを見てくれています。
黒板の横には大型モニター。
先生の机にはパソコン。
そして、子どもたちの机の上には――
iPadがずらり。
「時代、変わったなぁ…」
と、心の中でつぶやきました。
自己紹介のとき、
こんなお願いをしてみました。
「iPadで、
ひらがなで
『いなもちふぁーむ』
って検索してみてください。」「れんこん、お米、えごま、それからオクラも作ってます。よろしくお願いしま~す。」
子どもたちが、
指でスッと画面を操作する姿を見て、
農業も、教育も、
どんどん進化していることを実感。
今日のテーマは「能代川」
今回の授業テーマは、
4年生 社会科:川の学習。
主役は、
五泉市を流れる 能代川。
昔は
「九十九曲川(つくもまがりがわ)」
と呼ばれていた、
その名の通り、くねくねと曲がった川です。
教室の大型モニターには、
昔の地図と現在の地図。
そこから、話が始まりました。

家の前と裏、川が二本ある理由
自宅の前側(東側)と、
裏側(西側)には、川が流れています。
- 前側(東側) → 約20年前に整備された 新しい能代川
- 裏側(西側) → 昔から流れていた 旧能代川
子どものころは、
この旧能代川しかありませんでした。
雨が降るたび、緊張していた日々
当時は、
大雨が降ると、すぐに川の水位が上がり、
堤防ギリギリまで水が迫ったり、堤防を越えて畑に入ることも。
田んぼや畑に水が入り、
精魂込めて育てた野菜やお米が、
一晩で売り物にならなくなる。
今振り返ると、
あの頃の農家の方々が抱えていた不安は、
相当なものだったと思います。
「もし今、同じことが起きたらどう感じる?」
そう問いかけると、
子どもたちは真剣な表情で考えてくれました。
川は、人の手で守られてきた
ここで、一番伝えたかったこと。
能代川は、自然に今の姿になったわけではない。
たくさんの人が、
- 調べて
- 計画して
- 話し合って
- 工事を重ねて
長い時間をかけて、
今の安全な川になっています。
「能代川水辺公園」も、新能代川ができる時に、人々が楽しめる川づくりを目指して、能代川を遡ってきたサケを観察することができる場所となっています。
「今、安心して暮らせているのは、
当たり前じゃない」
その言葉に、
静かにうなずく子どもたちの姿がありました。
今は「備える力」も進化している
昔と違い、今は――
- 防災無線
- ハザードマップ
- マイタイムライン
- 地域防災計画
さまざまな仕組みが整っています。
でも最後に決めるのは、
一人ひとりの判断。
情報を知っているかどうかで、
行動が変わり、
未来が変わる。
これは、防災だけでなく、
農業にも、人生にも共通する大切な考え方だと感じています。


ドキドキの質問タイム
説明が終わり、
先生からのひと言。
「せっかくだから、何か質問はありますか?」
……正直、
この時間が一番ドキドキします(笑)
「手、上がるかなぁ…」
すると――
4人の児童が、手を挙げてくれました。
しっかり聞いて、
考えてくれた証拠。
それだけで、
この授業を引き受けてよかったと思えました。

「先生!今日の給食、れんこんハンバーグだよ!」
最後に、
ある児童が教えてくれました。
「先生!
今日の給食、
れんこんハンバーグだよ!」
思わず顔がゆるみます。
農業をやっていて、
こういう何気ないひと言が、
何よりのご褒美だったりします。
「何か持ってるー!」
と、つい言ってしまったのは内緒です(笑)

説明し忘れたことは、次の楽しみ
そういえば――
- なぜ金髪なのか?
- なぜ黄色が好きなのか?
- なぜハンバーガーのパーカーなのか?
この説明を、すっかり忘れていました。
次の機会があれば、
ぜひその話もしてみたいところです。

農業は、畑の外にも広がっている
今回の授業を通して、
あらためて感じました。
農業は、
田んぼや畑の中だけで完結するものではありません。
川があり、
地域があり、
人のつながりがある。
そしてそれを、
次の世代に
わかりやすい言葉で伝えていくことも、
農家の大切な役割のひとつ。
金髪でも、
黄色でも、
ハンバーガーでも(笑)
これからも
説教ゼロ・上から目線ゼロで、
農業の「おもしろさ」「奥深さ」「癒し」を
発信していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
このブログを読んで、
- 少し元気が出た
- 子どもに話してみたくなった
- 農業、ちょっといいなと思った
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とても嬉しいです。
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