え、苗を畑に植えられただけで、そんなにうれしいの?
はい。うれしいんです。
今年はこうして、元気なえごまの苗を皆さんに写真で見てもらえる。それが、金髪のおじさんにとって一番の喜びです。
こんにちは。
新潟県五泉市の稲餅ふぁーむ、金髪で黄色が大好きな7代目、イエロークリエイターです。
今年も、えごま栽培が動き始めました。
ハウスの中で育ててきた苗を、いよいよ畑へ移す「定植」です。
定植というのは、苗床や小さなトレイで育てた苗を、本番の畑へ植え替える作業のこと。
人間でいえば、保育園を卒園して、いよいよ広い世界へ出ていくようなものかもしれません。
もっとも、えごまの苗には入学式も記念写真もありません。
その代わり、金髪のイエロークリエイターがスマホを持って、やたら写真を撮ります(笑)。
昨年は、芽が出たあとに全滅しました
今年の話をする前に、昨年のことを少しだけ。
昨年は、セルトレイという小さなマスが並んだ育苗用のトレイに、えごまの種をまきました。
種をまいて、しばらく待つ。
すると、小さな芽が顔を出してくれました。
「よし、今年もいける」
そのときは、そう思っていたんです。
ところが、その後、苗の様子が少しずつおかしくなりました。
元気がなくなり、原因がはっきり分からないまま、最後には全部枯れてしまいました。
芽が出たぶん、余計につらい。
最初から出なかったのなら「発芽しなかったな」で終われるのですが、一度元気な姿を見ていると、なかなか気持ちが切り替わりません。
農業では、きちんと準備したつもりでも、思いどおりにならないことがあります。
水なのか、温度なのか、土なのか、病気なのか。
原因が一つとは限りませんし、最後まで答えが分からないこともあります。
正直、昨年のえごまは悔しかったです。
でも、失敗したからといって、えごまに八つ当たりするわけにもいきません。
苗は無言ですからね。こちらがもう一度勉強して、挑戦するしかありません。
今年、ようやく畑へお引っ越し

今年は無事に苗が育ち、畑へ移植できるところまで来ました。
ハウスの中には、緑色のえごまの苗がずらり。
小さな葉を広げて並ぶ姿を見ると、それだけで少し安心します。
昨年を知っているぶん、今年の緑がいつもより濃く見えました。
そして、いよいよ畑へ。
今回の定植で使ったのは「ハンドプランター」です。

細長い筒のような道具を土へ差し込み、苗を入れて、一株ずつ植えていきます。
動画だけ見ると、立ったまま歩きながら、スポッ、スポッと簡単そうに植えているように見えるかもしれません。
でも、ただ入れれば終わりではありません。
苗と苗の間隔、植える深さ、列のまっすぐさ。
小さな違いが、その後の育ち方や作業のしやすさに関わります。
道具は便利ですが、最後に頼るのは人の目と手です。
農業の便利道具は、全自動の魔法の杖ではありません。
どちらかというと「かなり助けてくれる相棒」です。
相棒に働いてもらいながら、人間も汗をかく。だいたい、そんな関係です。
畑に並んだ小さな苗を見て
植え付けを終えた畑には、小さな苗が一列に並びました。
広い畑の中では、まだ頼りなく見えます。
風が吹けば揺れ、強い日差しを受ければ少し心配になる。
それでも、ハウスの中にいた苗が土へ根を下ろし、ここから自分の力で大きくなろうとしています。
昨年は、この景色までたどり着けませんでした。
だから今年は、畑へ植えられたことがゴールのようにも感じます。
もちろん、本当の栽培はここからです。
それでも今日は、少しくらい喜んでもいいですよね。
失敗の翌年は、当たり前の景色まで宝物に見える。
こうしてブログに写真を載せて、「今年はここまで来ました」と皆さんへ報告できること。
それが何よりうれしいんです。

これから始まる、雑草と青枯病との戦い
無事に定植できました。
めでたし、めでたし。
……とは、残念ながらなりません。
農業は、一つの仕事が終わると、次の仕事が静かに待っています。
えごま畑でこれから気になるのが、雑草と青枯病です。
雑草は、こちらが少し油断すると元気いっぱい。
育てていないのに、なぜ君たちはそんなに強いのか。
農家が毎年聞きたくなる質問です。
えごまの苗がまだ小さい時期は、周りの雑草に負けないよう、畑の様子をこまめに見ていかなければなりません。
そして、青枯病にも注意が必要です。
元気に見えた株が急にしおれることがあるため、日々の観察が大切になります。
昨年の全滅を経験しているので、少しの変化にも心配性センサーが反応します。
葉の色はどうか。
土の状態はどうか。
昨日と違うところはないか。
心配しすぎても植物は育ちませんが、見なさすぎても守れません。
近づきすぎず、離れすぎず。
植物との付き合いも、人との付き合いに少し似ていますね。
家庭菜園でも、植えた直後をよく見てください
ご家庭で苗を植える場合も、植えた瞬間だけで安心せず、その後数日間の様子を見てあげてください。
葉がしおれていないか。
株元がぐらついていないか。
土が極端に乾いたり、反対に湿りすぎたりしていないか。
苗は言葉を話しませんが、葉の向きや色で、意外といろいろ教えてくれます。
大切なのは、最初から完璧に育てることより、変化に気づいて次へ生かすこと。
これは昨年、苗を全部枯らしてしまった私たち自身が、一番よく分かっています。
育てることは、毎日少しずつ答え合わせをすること。
失敗の答えがすぐ分からなくても、観察したことや写真を残しておけば、次の挑戦の手がかりになります。
今年のえごま、ここから見守ってください
今年のえごま栽培は、ようやくスタート地点に立ちました。
小さな苗がこの先どこまで大きくなるのか。
雑草との競争に負けないか。
青枯病を乗り越えられるか。
そして秋に、無事に収穫の景色を皆さんへ見せられるのか。
まだ分からないことばかりです。
でも、分からないからこそ、農業は面白い。
昨年の失敗を隠すのではなく、今年の挑戦と一緒に発信していきます。
これからも、新潟県五泉市の田んぼや畑から、ちょっと笑えて、ちょっと元気になる農業の日常をお届けします。
よかったらSNSもフォローして、えごまの成長を一緒に見守ってください。
次に写真を載せるとき、今より大きくなっていますように。
金髪のイエロークリエイターでした。


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